言葉はいつも想いに足りない

ーガチャ

仁「ただいま。」

葵「部長、遅かったね。」

仁「ああ。」

葵「あれ?おしおきしないんだ。」

仁「え?」

葵「さっき私、部長って
呼んじゃったのに。」

仁「そうか。」

正直、今はそんな事よりも
匠海の事を考えたかった。

葵「部長、どうかした?」

仁「いや。...悪い。
少し疲れたんだ。
風呂に入って寝るよ。」

葵「...う、うん。」

一晩中考えていた。
10歳の息子をこのまま
放っておいていいのだろうかって。
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