言葉はいつも想いに足りない

姉「あなたが父親?笑わせないで。
まだ幼いあの子の面倒も見ず
由紀に全て任せきりで由紀が
育児で悩んでもあなたはその話を
聞こうともしなかった。
匠海だってきっと、あなたの事を
父親だなんて思ってないわ。
私は反対したの。物心もつかない内に
あなた達は離婚したから、あなたに
会わせなければ匠海も父親の存在を
知らなくて済む。由紀だって再婚出来る。
でも、由紀は優しいから、あなたを
愛していたから匠海に会わせたのよ。」

俺の知らない妻の想いがあった。

姉「あなたと親権を争ってるって
聞いた時、随分と驚いたわ。
妻の事も大切に出来ないあなたが
子供を愛せるはずないもの。
だから、私は由紀に協力したの。
確かに、私は匠海の面倒は見られない。
でも、匠海をあなたに預ける事は
もっと出来ない。」

仁「匠海と話をさせてもらえませんか?」

姉「帰ってください。」

ーガチャ

匠海「話そうよ、お父さん。」
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