言葉はいつも想いに足りない

全然、握れてない不格好な
おにぎりが部長らしくて
そのふんわりとしたおにぎりが
部長の優しさみたいで
泣きながら笑った。

一口頬張るとやっぱり美味しくて
...やっぱり部長は愛おしくて
こんな事で離れてしまうのは
嫌だと思った。

もう1度、ちゃんと部長と
話がしたいと思った。

きっと分かり合えない。

私はこの想いを曲げられない。
でも、部長もきっと曲げられない。

ううん、本当は私が喜ぶべきだ。
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