言葉はいつも想いに足りない

長年、奥さんと親権を争った部長の
息子と一緒に住むという夢が
ようやく叶うのだから。

大好きな部長とその部長の
大好きな息子が共に暮らすのだから
手助けするべきなんだ。

分かってる。分かってるけど...

ープルルルルル

ディスプレイの名前は見慣れたものだ。

何年経っても変わらない。
あの人だけは執拗に私を追いかける。

でも、意外な事に私は
その人の電話を取った。
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