言葉はいつも想いに足りない

匠海くんが地元の小学校に
通ってから1ヶ月。
家に1本の電話がかかってきた。

担任「瀬戸 匠海さんの
お宅でしょうか?」

葵「はい。」

担任「申し上げにくいのですが
匠海くんがクラスメイトを
殴ってしまって...相手の生徒は
今、中央病院で治療を受けております。
お母様も来て頂けませんか?」

私は言われるがまま
中央病院へと向かった。

葵「匠海くんっ!!」

担任「わざわざ来て頂いたのに
申し訳ございません。
今、相手の生徒の話を聞いて
匠海くんのせいではなかったんです。
何でも向こうの生徒が先に
匠海くんに手を出したみたいで...」
< 253 / 270 >

この作品をシェア

pagetop