言葉はいつも想いに足りない

仁「水無月...。
俺にだけは話してくれ...。」

部長が優しい言葉なんてかけるから
平気じゃなくなっちゃったのかな。

無機質なエレベーターの
到着音が聞こえる。

部長はそっと私の背中を押し
ロビーのソファーに座ると
コーヒーを注文する。

仁「少し落ち着こう。」

ああ、何で今日の部長は
こんなにも優しいんだろう。
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