言葉はいつも想いに足りない

葵「奥さんとはもう
会ってないんですか?」

仁「離婚してから
1度も会った事はない。」

こんな話は誰にもする事がないと
思っていたのに、やっぱり
水無月は不思議な人だ。

水無月になら話してもいいと思った。

葵「会いたくないんですか?」

仁「分からない。今では本当に
そこに愛があったのかさえ
分からないんだ。」

葵「...そう...ですか。」

強い秋風が俺と水無月の間を
吹き抜ける。見えない壁が
そこにはあった。
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