星空の下で
「はっきり皆本だってわかったのは、短冊を見たときだね」
「え?見ちゃったの?」
「偶然だよ。もし見なかったとしても、きっと話しかけて確認したと思うよ」
み、見られちゃったんだ。
名前だけでなく、その内容も。
『彼に思いを伝える勇気が出ますように』
こんな形できっかけが降ってきてしまうなんて。
「・・・内容も見たよね?」
「見たんじゃなくて、偶然見えちゃったんだって。表向きに落ちてきたからね」
「・・・・・」
「あのときの、高校最後の七夕のときに、何て書いたのかって、覚えている?俺は覚えているよ。あの頃の願いはまだ、叶えられていないんだけど。やっと、叶えられるよ」
「え?」
「皆本が好きだよ。高校のときからずっと。俺ね、あのときの短冊にこう書いたんだ。『俺の思いが彼女に伝わりますように』って。それがやっと叶った」
あの時、実は両思いだったんだ。
それに気づかないままで。
「もっと早く、言ってくれればよかったのに」
「俺もそうしたかったさ。でもあの時は、皆本の友達が俺を好きで、みんながくっつけようとしていたから、言えなかったんだ」
それは私も同じだ。
友達が彼を好きだったから、自分は言えなくて。
「私たち、同じだったんだ」
「え?」
今度は彼が驚く番だった。
「え?見ちゃったの?」
「偶然だよ。もし見なかったとしても、きっと話しかけて確認したと思うよ」
み、見られちゃったんだ。
名前だけでなく、その内容も。
『彼に思いを伝える勇気が出ますように』
こんな形できっかけが降ってきてしまうなんて。
「・・・内容も見たよね?」
「見たんじゃなくて、偶然見えちゃったんだって。表向きに落ちてきたからね」
「・・・・・」
「あのときの、高校最後の七夕のときに、何て書いたのかって、覚えている?俺は覚えているよ。あの頃の願いはまだ、叶えられていないんだけど。やっと、叶えられるよ」
「え?」
「皆本が好きだよ。高校のときからずっと。俺ね、あのときの短冊にこう書いたんだ。『俺の思いが彼女に伝わりますように』って。それがやっと叶った」
あの時、実は両思いだったんだ。
それに気づかないままで。
「もっと早く、言ってくれればよかったのに」
「俺もそうしたかったさ。でもあの時は、皆本の友達が俺を好きで、みんながくっつけようとしていたから、言えなかったんだ」
それは私も同じだ。
友達が彼を好きだったから、自分は言えなくて。
「私たち、同じだったんだ」
「え?」
今度は彼が驚く番だった。