ワケあり王子のオトし方
chapter:2
世の中は不公平だと思う。
だって、神様に選ばれたかのような見目麗しい人間と、神に見放されたかのような冴えない顔の人がいるんだもの。
そう、その見目麗しい人間を例えるなら、私のような美しい人間だ。
名付けて、ウルトラスーパーガール。
「相変わらずだな、優羽」
「そう?いつも通りだけどー」
王子をオトす発言をしてから、四日目の朝。
今日も自分の教室に一番早く入った私は、鞄を置くなり鏡を片手に微笑んでいた。
(今日も可愛いよ、私)
教室に到着してから、そう心の中で何度も呟いた。だが、あの一件があって以来、鏡で自分の顔を見ても何故か元気が出ないのだ。
健康面では頗る元気だか、やる気とパワーが漲ってこないのだ。
熱でもあるのかな、私。
「今日も行かないのか?」
萎れた花のように力なく微笑み、大きなため息を吐く私へとそう声が掛けられる。
私は真琴の問いに、首を縦に振って返事をした。
「うん、行かない」
「なぜだ?」
「あの一件で、私が西園寺を狙っているとバレたようなものだから」
だって、神様に選ばれたかのような見目麗しい人間と、神に見放されたかのような冴えない顔の人がいるんだもの。
そう、その見目麗しい人間を例えるなら、私のような美しい人間だ。
名付けて、ウルトラスーパーガール。
「相変わらずだな、優羽」
「そう?いつも通りだけどー」
王子をオトす発言をしてから、四日目の朝。
今日も自分の教室に一番早く入った私は、鞄を置くなり鏡を片手に微笑んでいた。
(今日も可愛いよ、私)
教室に到着してから、そう心の中で何度も呟いた。だが、あの一件があって以来、鏡で自分の顔を見ても何故か元気が出ないのだ。
健康面では頗る元気だか、やる気とパワーが漲ってこないのだ。
熱でもあるのかな、私。
「今日も行かないのか?」
萎れた花のように力なく微笑み、大きなため息を吐く私へとそう声が掛けられる。
私は真琴の問いに、首を縦に振って返事をした。
「うん、行かない」
「なぜだ?」
「あの一件で、私が西園寺を狙っているとバレたようなものだから」