おじさんとデートしました。



 
 「ありがとうございましたー」


 店員が頭を下げる。



 「あの、竹内さん本当ありがとう」



 あたしはお礼を言った。


 だって…ありえない!



 ルイヴィトソなんてあたしのママだって必死で買うんだよ?


 それなのに今回なんか…



 「マジありがとう!竹内さん!
  …次どこ行く?」



 絵里は自慢げにバッグが入ってる紙袋を肩に下げている。



 
 「んーもう夜になるしディナーでも食べようか」



 「さんせー★」



 
 ヤバいやばい!



 
 ってか…いま何時だ!?



 
 あたしは時計をみた。



 
 ゲッもう6時になんの~?



 お母さんはいっつも9時ごろ帰るからいいよね?



 
 あたしは気にしないで歩き続けた。



 

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