恋ってやつを教えてやるよ。
高峰くん……?
「あ……ありがとう……?」
えーっと……ん?
これは、友達としてってことであってるよね?
なんだか高峰くん、ちょっと様子がおかしい気がする。
どこがと聞かれてもよくわからないけど、あきらかにいつもの余裕たっぷりの高峰くんじゃない。
不思議に思いじっと見つめていれば、はっと目を見開いた高峰くんが、気まずそうに目を泳がせる。
それから「あー!もう!」と言いながら、私のいるベッドに突っ伏した。
た、高峰様がご乱心だ!!
「…ごめん。急に何言ってるんだって話だよね」
「う、ううん!」
「ちょっと俺、焦ってるのかもしれない」
焦ってるって一体何に?
高峰くんは突っ伏したまま、顔の角度をずらして上目遣いで私を見つめてくる。
「美恋ちゃんは、ジロが好き?」
「……っ!!」
やっぱり!!!
さっきの話聞こえてたんだ!!!
「ち、違うよ!!あれは幸の勘違いだから!!」
「……本当に?」
ベッドについた私の手の袖をつんと引っ張る高峰くん。
妙に甘い雰囲気に心臓の音が加速する。
なぜ今こんな雰囲気に!?!?
てか、高峰くん、こんなキャラだったっけ!?!?