桜恋華
といわれて、連れて来られたのは、
「うわぁ〜〜
ここがあの有名な新撰組の屯所かぁ……!」
「いえいえ、そんなに有名じゃないですよ。まだ、壬生浪士組です。ふふふ」
「へ?」
「いえ、面白いかただなぁとおもって。」
着流しの袖で口元を隠しながら笑う沖田さんはもう女性としか思えないくらい綺麗で……
あっ、いけないいけない!
美しくて……って、結局おんなじじゃん!もういいや!だって綺麗なんだもん!
一人で百面相を披露しているあたしを見てまた笑いだす沖田さん。
「そろそろ中入ってなにか食べないとお腹の虫がわめきますよ?」
ぐ〜
「あ」
「さ、早くいきましょう!私もお昼まだなんですよ〜」
「あ、はい!」