桜恋華
沖田さん、永倉さん、土方さんの三人は、未だ起こっていることが信じられないらしく、目をぱちくりさせている。
「えー、オホン。
今言った通り、コイツはわいが連れて来た。歴史を変えるために。」
この状況に痺れを切らしたのか、ブタさんは、うっすら青筋をたて、わなわな体を震わせながら長く続きそうな沈黙を破った。
「はぁ〜…
…で、お前らはここで何がしたいんだ?」
盛大にため息をついて、聞き返す土方さん。
怖い人だけど、そんなに悪い人じゃなさそう。
次の瞬間、あたしの口はとんでもない言葉を紡いだ!
「あたしを!新撰組隊士にしてください!!」
一瞬時間が止まったように感じた。
それくらい、咄嗟に口走ったあたしの言葉は突拍子のないものだった。
数秒後
「「「「はぁ!?」」」」
案の定声を揃えて驚く3人と一匹。
だけど、これはあたしの本心。誰がなんと言おうと、曲げる気はさらさらない。
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