桜恋華
「あ!」
思い出したように掌を拳でぽんとたたく沖田さん。
「どうしたんですか?」
「そういえば、架さんは、この時代のずーーーっと先の未来から来たと言っていましたね。よくお話を聞きたいんですが……」
あ、説明するの忘れてた。
「はい、」
あたしはこっちの時代に来た経緯を片っ端から丁寧に説明した。
その間、沖田さんは、遮る事なくただ、私を見つめて、最後まで聞いてくれていた。
まぁ、ギンちゃんは、沖田さんの膝の上で酔っ払って寝てたけどね。
ま、いっか。