桜恋華




「どうしました?
気分でも悪いですか?」





黙りっぱなしの私の顔を心配そうに覗き込む沖田さん。




「いえ、大丈夫です!」



「そうですか、よかった♪」



相変わらずニコニコと笑っている沖田さん。



やっぱりこの人は平和な人だな。心からそう思う。




とりあえず、その時が来るまで、このまま、この人のそばで笑っていよう。




くすっ





「なっ、何で沖田さんが笑うんですかぁっ」


「いやぁ、一人でニコニコしてるからなんだか面白くって♪あはははは♪」


「あははって…沖田さんもいつもニコニコしてるじゃないですかぁ!!」


「えぇ〜〜♪私はそういう性分なんですよぉ☆笑」


「もぉっっ!ギンちゃんもなんとかいってよね!!」


「(-Д-)zZZ」


ダメだ、寝てるんだった…

「ギンちゃんていうんですね!この子♪」


「そーなんです!かわいいでしょ!」


「そ〜ですね♪笑」





こうして、私の入隊祝いの宴の夜は幕を下ろした。





→オマケ
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