桜恋華

謎の人



入隊翌日、あたしと沖田さんは近藤さんと土方さんに呼ばれて、近藤さんの部屋にいた。




「藍染君、隊服だ。刀は自分にあったものを買うといい。」


「あ、ありがとうございます!」



ジャラ…

土方さんが放り投げたのは小さな布袋。しかも中からは金属らしい特有の音がする。


「え…」


「それだけありゃ安物の刀か脇差しくらいは買えるだろ。」



「えぇっ!?でもっ…」



「なんだ歳〜!お前そのつもりだったのかぁ!じゃ、私も少しだが、」


「あのっ…」


「なんだ〜それなら私もかててくださいよ♪たいした額じゃないですが、3人分あれば、脇差しどころか、たいそうな刀も買えますよ♪」



私の反論虚しく、袋の中には御三方のおかげで、ぱんぱんになった布袋。


非常にありがたいんですが…


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