桜恋華

「あの、お、沖田さん。」

「はい?なんでしょう?」


あたしが隣の沖田さんに話しかけると、腕にギンちゃんを抱いたまま、いつものニッコリ☆な笑顔を向けて来た。



「すいません…
せっかくの非番なのに、あたしになんか付き合わしちゃって……(ノ_;)」


「あははまだ気にしてらしたんですか?いいのに〜☆」


「いや…でも、お金まで貸していただいたうえに刀選びにまで……」



だんだんデクレッシェンドをしながら言葉を紡ぐあたしにたいし、いつもの可愛すぎる、あ、いや綺麗すぎる…あれっ!?もーどーでもいーや…とにかく爽やかなスマイルフェイスをむけてくる沖田さん。
この人見てると平和を感じるぜ……(感動)



「あっ!」

「はいっ!何ですか!?UFO発見アンビリーバボー!!ですか!!??」



もう訳わかりません。只今、精神崩壊中…とでもいっておきましょうか?



「それなら、刀選びの後、甘味処付き合ってもらえません?とっても美味しい餡蜜があるんです☆」



「餡蜜!?ほんまかいな!?」


沖田さんの、"餡蜜"という単語に過剰反応を示すギンちゃん。


「はい♪ギンちゃん餡蜜好きなんですか?」


「わいな!餡蜜大好物なんや!こう見えても甘党なんやで?よー覚えときっ」


「ギンちゃんもこういってることだし、行きましょ♪」


「はいっ!」





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