桜恋華
「只今帰りました〜」

「ました♪」


屯所に帰ると、土方さんの部屋からあたしと同じか、もうちょい上の男の人がでてきた。



「あ、こんにちは…」


あたしが挨拶すると、その人はなにも言わずにちらりとこっちをみると、そのまま向こうにいっちゃった。



なんなのさ、軽くショックやし……(ノ_・。)

ショックで沈んでると、沖田さんが頭にぽん、と手を置き、慰めてくれました。貴方はホントに優しいお方です!あたしが太鼓判押したげます!


「山崎さんっていうんです。あぁ見えて優しい人なんですよ♪ただ、ちょっとだけ、人見知りが激しいというか…なんていうか、照れ屋さんなんですよ。」


なにかと謎が多いんですよねーと頬を膨らます沖田さんが可愛かった、というのは黙っとこう。


沖田さんの話によると、山崎烝さんという、観察方の人らしい、忍っていうのかな?



「よーぉっし!決めた!」

「なにをです?」



いきなり声をあげた私に、きょとんとした表情を向けてくる沖田さん。



「私、山崎さんとお友達になる!」





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