桜恋華

ﾐｰﾝ…ﾐｰﾝ




「あぢ〜…」



っとに、今年の夏は暑いです｡14年ぶりの暑さだっけ？普通ならクーラーの効いた部屋で涼んでるのに、あたしは境内の掃除。
なんて親孝行者なんだ!
こんだけ汗かけば昼飯はきっと美味いはず☆

あとひと頑張り…


いや、ふた頑張りもさん頑張りもせないけんか…(ｰｰ);



「あ〜！もういいや！やめやめ！とりあえず休憩〜！」



ドサッ



あまりの暑さに堪えられなくなり、木陰に寝そべってみたあたし、風が気持ち良くって寝ちゃいそう…


そんなことを思いながらぼーっと木々の間から覗く快晴の青空を眺めていた。



「ぶひっ！」



ブヒかぁ、なんだろ？どっかのブタさんかなぁ？



……………
……………………
…………………………！？
「ぶ、ぶぶぶブタぁ！？」


起き上がってみると前方に小さいブタさんが！
なぁんでブタがこんなとこに…！？



ちょっと興味を持ったあたしはブタさんを追っかけてみることにした。