アスカラール
心臓がドキッ…と鳴ったのが、自分でもよくわかった。
「――か、かわいいって…成孔さん、私とキスした後に必ずそればっかり言いますよね?」
顔が熱いのは部屋に冷房がかかっていないからだと、美都は自分に言い聞かせた。
「言ってるよ、本当のことなんだから」
「――ッ…あ、あんまり、そう言うことは言わない方がいいと思いますよ?
かわいいかわいいって、そんなことばっかり言っていたら勝手に勘違いをする人が…」
「勘違いはされたくないなあ」
美都の両頬に、成孔の両手が添えられた。
「俺は本気だよ、正直だよ。
正直に美都のことをかわいいって言っているんだ」
眼鏡越しから自分を見つめてくる彼の瞳からそらすことができない。
「――か、かわいいって…成孔さん、私とキスした後に必ずそればっかり言いますよね?」
顔が熱いのは部屋に冷房がかかっていないからだと、美都は自分に言い聞かせた。
「言ってるよ、本当のことなんだから」
「――ッ…あ、あんまり、そう言うことは言わない方がいいと思いますよ?
かわいいかわいいって、そんなことばっかり言っていたら勝手に勘違いをする人が…」
「勘違いはされたくないなあ」
美都の両頬に、成孔の両手が添えられた。
「俺は本気だよ、正直だよ。
正直に美都のことをかわいいって言っているんだ」
眼鏡越しから自分を見つめてくる彼の瞳からそらすことができない。