アスカラール
「美都も本気になってよ。
本気で俺のことを好きになってよ」
そう言った彼の顔が近づいてきて、
「――ッ…」
唇が重なった。
その唇に抵抗することができない自分がいる。
重なった唇が離れたかと思ったら、
「――ッ…」
また重ねられた。
成孔のペースに呑み込まれてしまっているせいで、何もできない。
何度も重ねては離れる唇に、自分の意識がぼんやりとし始めているのがわかった。
「――美都…」
バタン!
成孔が美都の名前を呼んだその時、ドアを開けた大きな音が部屋に響いた。
ドタドタと、足音がこちらに向かってくる。
(――えっ、何…?)
成孔は何事なのかと言う顔をしている。
どうやら彼も何が起こったのか理解できていない様子だ。
本気で俺のことを好きになってよ」
そう言った彼の顔が近づいてきて、
「――ッ…」
唇が重なった。
その唇に抵抗することができない自分がいる。
重なった唇が離れたかと思ったら、
「――ッ…」
また重ねられた。
成孔のペースに呑み込まれてしまっているせいで、何もできない。
何度も重ねては離れる唇に、自分の意識がぼんやりとし始めているのがわかった。
「――美都…」
バタン!
成孔が美都の名前を呼んだその時、ドアを開けた大きな音が部屋に響いた。
ドタドタと、足音がこちらに向かってくる。
(――えっ、何…?)
成孔は何事なのかと言う顔をしている。
どうやら彼も何が起こったのか理解できていない様子だ。