アスカラール
「えっ、えーっ!?」

美都は両手を頬に当ててオロオロとしていた。

「わ、私の気持ちを伝えるって…!?」

(それは無理だよ、沙保ちゃん!)

パニックになっている美都に、
「大丈夫よ」

沙保は声をかけた。

「な、何が?」

何の意味を持って“大丈夫”と言っている沙保に、美都は聞き返した。

「彼は相当なまでに美都にほれているわ。

それはもう、聞いたこっちが恥ずかしくなるくらいに。

だから、大丈夫よ。

この様子だと両思いだし、間違いなく彼は美都の気持ちを受け入れてくれるわ」

沙保はフンと自信があると言った様子で鼻息を吐いた。

(すごい自信だ…)

美都はそう思ったが、沙保に言われて自分の中で自信がついていることに気づいた。
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