アスカラール
昼休みになった。

2階のファミリーマートで昼ご飯を買った美都と沙保は休憩所で食べていた。

「美都、魚住くんと話したの?」

親子丼弁当を食べながら沙保が話しかけてきた。

「うん、資料室で会ったから少しだけね」

美都はカップパスタを食べながら返事をした。

「どんな感じだった?」

そう聞いてきた沙保に、
「ど、どんな感じって何が?」

美都は訳がわからなくて聞き返した。

「例えば、いい子だったとか」

「そうだね、少なくとも悪い子じゃなかったよ。

愛想もよかったし」

「ふーん、そうなんだ」

沙保は返事をすると、スプーンで親子丼をすくうと口に入れた。

「魚住くん、かわいい系の顔立ちをしてるよね」

「うん、そうだね」

美都は首を縦に振ってうなずくと、エビカツサンドをかじった。
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