アスカラール
お菓子のような甘い香りが躰を包んだ。
その唇に触れることができなかったのは経った数日だったはずなのに、何年かぶりに触れたような気がした。
重なった唇はすぐに離れると、
「――寂しかった」
成孔が言った。
「美都からのメールが見れなくて、美都の声が聞けなくて…何より、こうして美都に触れることができなかった。
寂し過ぎて、どうにかなりそうだった」
「――成孔さん…」
名前を呼んだ美都の顔に向かって手を伸ばすと、頬に触れた。
その顔が近づいてきたかと思ったら、チュッ…と音を立てて頬に唇が触れた。
触れた唇は耳元に移動して、
「――今日は帰したくない…」
と、ささやいた。
「――ッ…」
ドキッ…と、心臓が大きな音を立てた。
その唇に触れることができなかったのは経った数日だったはずなのに、何年かぶりに触れたような気がした。
重なった唇はすぐに離れると、
「――寂しかった」
成孔が言った。
「美都からのメールが見れなくて、美都の声が聞けなくて…何より、こうして美都に触れることができなかった。
寂し過ぎて、どうにかなりそうだった」
「――成孔さん…」
名前を呼んだ美都の顔に向かって手を伸ばすと、頬に触れた。
その顔が近づいてきたかと思ったら、チュッ…と音を立てて頬に唇が触れた。
触れた唇は耳元に移動して、
「――今日は帰したくない…」
と、ささやいた。
「――ッ…」
ドキッ…と、心臓が大きな音を立てた。