アスカラール
この日のために元治が奮発して予約をしてくれたのだ。
1階はダイニングになっているが、2階と3階は個室になっていた。
2階の個室に案内されると、
「どれでも好きなものを頼んでいいぞ。
今日は兄ちゃんが全部出してやるからな」
元治はそう言って美都にメニューを渡してきた。
「ありがとう」
美都は元治からメニューを受け取ると、食前酒を口に含んだ。
「なあ、美都」
メニューを見ていたら、父に声をかけられた。
「何?」
美都はメニューから顔をあげると、父に視線を向けた。
「美都は、結婚を考えている相手とかはいないのか?」
そう聞いてきた父に兄が驚いたと言うように目を見開いたのがわかった。
「結婚?」
美都は首を傾げた。
1階はダイニングになっているが、2階と3階は個室になっていた。
2階の個室に案内されると、
「どれでも好きなものを頼んでいいぞ。
今日は兄ちゃんが全部出してやるからな」
元治はそう言って美都にメニューを渡してきた。
「ありがとう」
美都は元治からメニューを受け取ると、食前酒を口に含んだ。
「なあ、美都」
メニューを見ていたら、父に声をかけられた。
「何?」
美都はメニューから顔をあげると、父に視線を向けた。
「美都は、結婚を考えている相手とかはいないのか?」
そう聞いてきた父に兄が驚いたと言うように目を見開いたのがわかった。
「結婚?」
美都は首を傾げた。