アスカラール
ウエディングドレスに身を包んで愛する人と一緒に笑っているその姿を元治は少し離れたところから見ていた。
「おめでとう、美都」
幸せそうな妹の姿に元治は祝福の言葉を呟いた。
美都が大学時代の後輩である成孔と交際をしていることを報告してきたのは、9月の終わり頃だった。
その事実に驚いたのはもちろんのことなのだが、年齢の離れた妹の幸せな姿と彼女を大切にして愛してくれている後輩に元治と父は彼らの交際を許したのだった。
美都の花嫁姿がやっと見れたことにホッとして、元治は洟をすすった。
「よろしかったらどうぞ」
横からハンカチが差し出されたので、元治は持ち主に視線を向けた。
そこにいたのは、レモンイエローのドレスに身を包んだ眼鏡をかけた女性だった。
「おめでとう、美都」
幸せそうな妹の姿に元治は祝福の言葉を呟いた。
美都が大学時代の後輩である成孔と交際をしていることを報告してきたのは、9月の終わり頃だった。
その事実に驚いたのはもちろんのことなのだが、年齢の離れた妹の幸せな姿と彼女を大切にして愛してくれている後輩に元治と父は彼らの交際を許したのだった。
美都の花嫁姿がやっと見れたことにホッとして、元治は洟をすすった。
「よろしかったらどうぞ」
横からハンカチが差し出されたので、元治は持ち主に視線を向けた。
そこにいたのは、レモンイエローのドレスに身を包んだ眼鏡をかけた女性だった。