アスカラール
「――ッ…!?」
突然のことに驚いて、美都は大きく目を見開かせた。
自分の唇に触れているのは、成孔の唇だ。
もしかして…いや、もしかしなくても、自分は彼とキスをしているのだと言うことを知らされた。
触れていた唇が離れた。
同時に、フワリとお菓子のような甘い香りが漂った。
エレベーターで包まれた時の香りと一緒だと、美都はそんなことを思った。
「――ッ…」
美都は声を出すこともできなければ、成孔に向かって何かを言うこともできなかった。
成孔は指先で唇をなぞると、口角をあげた。
彼の唇は厚くて、色気を感じた。
美都は目をそらした。
(――私、本当にキスをしちゃったんだ…)
その唇に自分の唇が奪われたことに、美都は戸惑いを隠すことができなかった。
突然のことに驚いて、美都は大きく目を見開かせた。
自分の唇に触れているのは、成孔の唇だ。
もしかして…いや、もしかしなくても、自分は彼とキスをしているのだと言うことを知らされた。
触れていた唇が離れた。
同時に、フワリとお菓子のような甘い香りが漂った。
エレベーターで包まれた時の香りと一緒だと、美都はそんなことを思った。
「――ッ…」
美都は声を出すこともできなければ、成孔に向かって何かを言うこともできなかった。
成孔は指先で唇をなぞると、口角をあげた。
彼の唇は厚くて、色気を感じた。
美都は目をそらした。
(――私、本当にキスをしちゃったんだ…)
その唇に自分の唇が奪われたことに、美都は戸惑いを隠すことができなかった。