アスカラール
昼休みを迎えた。

「美都、本当にいいの?」

休憩所で昼食を食べながら、沙保が確認をするように聞いてきた。

「だから、大丈夫だよ。

沙保ちゃん、楽しんできなよ」

美都は答えると、マスカットティーを口に含んだ。

「玉村さんには、もう返事を出したんでしょ?」

そう言った美都に、
「出したと言えば出したけど…でも、先に約束をしたのは美都だし」

沙保はどこか言いにくそうに呟いた。

「おや、どうかしましたか?」

そう言って間に入ってきたのは、高崎だった。

「あっ、高崎さーん」

沙保は適任を見つけたと言うように彼に声をかけた。

「美都さん、サンドイッチ美味しそうですね」

高崎は美都の手に持っているレタスサンドに視線を向けると、そう言った。
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