身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
そうして礼拝堂から一歩、外に踏み出したところで、何気なく空を仰いだ。
その瞬間、これまで見た事もない、明るく大きな光が夜空を照らした。
流星か!!
流星は満天の星々の中にあっても一際の存在感で、悠々と宙を走る。
俺は食い入るように、煌く流星を眺めていた。
流星は長い発光を経て、やがて消えた。
これほどの発光時間と光量を持つ流星など、なんと稀な事か……。
俺は流星が消えても、宙を見つめたまま動く事が出来なかった。
カタン――。