身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい

 私はもう、下を向かない! 私が今、すべき事は!?

「軽い運動や規則的な呼吸運動も必要です。寝たきりの状態では、患部以外のマッサージも……ブロードさん! 私が患者さんの元に、マッサージに通ってはいけませんか!?」

 ブロードさんの腕をグッと掴んで、紫の双眸を真っ直ぐに見据えて告げた。

 ブロードさんは、驚いたように目を見開く。

 そうして僅かな逡巡の後、そっと口を開いた。

「……レーナ、厳しい事を言うようだが、レーナの訪問を必ずしも患者が受け入れるとは限らない。レーナが傷つく言葉を投げかけられたり、態度を取られたりする事もあるかもしれん」

 紫の瞳には、私への労わりが滲んでいた。

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