身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
ここから私とユリーナは、雑談を勉強に変えて向かい合う。そうしたら、それを目にしたマークとヘンリーが勉強道具片手にやってきて加わった。
「わぁ! レーナって教え方、すごく上手だ。今までずっと、分かんないままだったのに、僕理解できたもん!」
「レーナ、これはどうやって解くの?」
「ちょっとぉ、レーナはあたしに教えてくれてたのよ?」
子供達に勉強を教えるのは、とても楽しかった。なにより、問題が解けた時の子供達の晴れやかな表情を間近に見られる事が、とても嬉しかった。
こんなにも充足した時間ははじめてで、私は帰宅したブロードさんに声を掛けられるまで、すっかり時間を忘れて過ごしていた。