身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
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「では、確かにお預かりいたします。審査後、記載の住所宛てにご連絡いたします」
「よろしくお願いします」
教会の教師への、第一歩。
申請書の提出を終えた私は、少しだけ気が抜けて、待合席に腰を下ろした。
そうして思い出すのは、やはりブロードさんとはじめて教会に足を運んだ、一昨日の事だ。
「お嬢さん……」
一大決心で伝えた夢に、ブロードさんはまるで我が事のように喜んで、賛同と後押しをくれた。
ブロードさんの心からの応援が物凄く嬉しくて、目には薄っすらと熱いものがこみ上げた。
だけど熱いのは、眦だけじゃなかった。それ以上に胸が熱く、溢れる思いで満たされていた。
ブロードさんが私に向ける眼差しは優しいのに、何故かそわそわと落ち着かない思いにさせる。
鼓動が速くなって、逆上せたみたいに体の内から熱くなる。
それらはきっと湧き上がるブロードさんへの尊敬の念や、夢への高揚がそうさせるのだろうと、その時は思っていた。