身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい

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***
 

 ザイード王は視察を終えた直後、臣下の刃に倒れた。

 襲撃した臣下はザイード王が離縁を言い渡した側妃の父親だった。

 ザイード王は一命こそ取り留めたものの傷は深く、視察先に程近い離宮での絶対安静を余儀なくされた。

 第一報を受けてすぐに、王妃様とザナンド王太子は離宮に発った。ザイード王との対面が叶わなくなった俺達は、混乱のどさくさに乗じて奥殿を出た。

 レーナも、それを了承した。




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