身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
一生涯、レーナへの愛に生きられる事が幸い。俺はレーナ以外を望まない。
いいや、望めない!
「レーナ、約束する。一生涯レーナだけを愛し抜く。絶対に一人にしない。俺からレーナを手放すなど、天地がひっくり返ってもあり得ない。これは夫婦の責任感が言わるんじゃない。愛しいんだ……。理屈じゃなく、レーナだけが愛おしいんだ」
「っ!」
腕の中、レーナが息をのんで俺を見上げる。
その清らかな瞳に、真心を尽くして告げる。
「たとえレーナが望もうが、俺はもうレーナを離してなんかやれない」
教会で一目見たその瞬間から、きっと心は決まっていた。
不安気に肩を震わせて俺を見上げた稚いレーナ。そんなレーナが可愛くて仕方なかった。なんとしたって俺が守ってやりたいと思った。
共に暮らす中で、愛しい想いは無視できないほど大きく育った。どんなに秘そうとも、膨らみきった想いは溢れて止まらない。何にも代えられないほどレーナが大切で愛おしくて、一度この手に抱き締めたならもう、手放す事など出来ない。