身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
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ブロードさんのキスは優しくて、だけどその後ろには確かな激情が見え隠れしていた。ブロードさんはきっと、キスの先も望んでた……。
だけどその温度の高さに、私は少しだけ怯えた。そうすればブロードさんはつぶさにそれを感じ取り、その後は色欲の一切を排除したままごとみたいなじゃれ合いに終始した。
今回はブロードさんの優しさに、私が甘えた形だ。
だけど次は、ブロードさんの胸に飛び込んで、全てを余さず分け合いたい。その温もりも、優しさも激情も、全部全部受け止めて抱き合って……っ!
「……ぅうぅぅ。ブロードさん、もし万が一、次も逃げを打っちゃったらごめんなさい……」
こんな桃色めいた堂々巡りをしていれば、気持ちがすっかり昂って、なかなか眠りが訪れない。
「でも、嫌じゃないんです。むしろその、あんな事やそんな事は、ブロードさんとしか……って! 私ってば一人でなにやってるのぉ……」
無理矢理ギュッと瞼を瞑り、羊の群れを呼び寄せる。すると、群れの外から稀にピンクの羊がやって来る。