身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
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クレイグスは町医者の時代から臨床だけでなく、新薬の研究にも熱を入れていた。
そうして開発された秘方は劇薬でもあるからと、クレイグスは他の誰にも成分を教える事をしなかった。
レーナが、猛毒の植物であるジギタリスをクレイグスが治療に使っていると言い当てた時、率直にあり得ないと思った。けれどクレイグスの秘方はまさか、猛毒のジギタリスを用いていた。
俺は衝撃に言葉を失った。
ジギタリスの使用もそうだが、それを言い当てたレーナに驚きを隠せなかった。
レーナの元いた世界というのは、ランドーラ王国とは比べ物にならない技術発展をしていたに違いなかった。
クレイグスはレーナの知識にいたく感心した。当然、クレイグスは諸手を挙げてレーナを助手に迎え入れた。