身代わり女神は、過保護な将軍様に愛されるのに忙しい
導き
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私は明らかに調子に乗っていた。僅かばかりの知識を持ち上げられて、おだてられて、それだけの覚悟もないままに天狗になっていたんだ。
私が出来る事、私に出来る事。現実を知らぬまま、全て机上の空論で根拠のない自信に自惚れた。
実際の負傷者の処置をする、その重さをまるっきり分かってはいなかった。
クレイグス医師が初日に言っていた、「手を握って励ませば患者は癒される」それはなんて重く、意味のある言葉だったんだろう。
……私がした事はその対極。突き放して、その目に絶望を臨ませた。
まるで悪魔の所業だ。