50°milk
バレない様に小さな溜息をついて、自分の机に向かうと


「咲良、おはよ!」


私の前の席で話しをしてた
酒井さんと川端さんが椅子ごとこちらを向いた。


「うーん…毎朝思うんだけど…咲良の周りだけ10°位涼しいのかしら?」


酒井さんは少し目を細めて首を傾げながら続けた


「あんた、女優?」


少し意地悪気な笑みを浮かべて私の机に頬杖をついた。


「あはは!言えてる!咲良見てるだけで少し涼しくなった気がするもん」


川端さんまで…



「美人は得よね!ノーメイクで 化粧崩れも気にしなくて良いんだから。
よって、朝の忙しい時間もバタバタしないで済む。」



酒井さんは上目遣いに私を見た。
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