ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~





木目模様の床に2人で隣同士座った。

早朝だから、道場は開いてはいたけれど誰も中にはいなかった。


大方、ここの2階には城ヶ崎先生がいるんだと思う。



道場は一階が稽古用で、2階は先生の自室兼休憩所になっている。



「……ごめん、約束破って」





「……別にいいよ。



しょうがねぇじゃん。


お前の母親の会社、倒産したんだろ?」




俺は、思わず耳を疑った。


え?



翔真が語ったのは、俺が聞いたこともない話だった。

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