ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
知りもしない世界の話。
事のあらましを聞いた俺達5人と桃華は、
翼咲の母親に案内されて道場に行った。
ドアを開けた瞬間、バンっと、一際大きな風が俺たちを襲った。
翼咲が空手をしていた。
緑色の瞳をした男の子と、楽しそうに。
混じりけもない、楽しそうな顔をして笑ってた。
「あーまた負けた!!やっぱ四年のブランクはきついなー!」
床に翼咲は尻餅をつく。
翼咲は楽しそうに、しかしどこか少しだけ悔しそうに愚痴をこぼした。
「這い上がってこい。俺以外の奴に負けたら、許さないんだからな」
「当然っしょ!!」
翼咲は、楽しそうにピースを男の子に向けた。
あぁ、良かった。
解決したんだな。