ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「ごめんね……っ」
食べ終わった空のパンの袋を握りしめて、聖里奈は泣きながら呟いた。
「ごめん、本当にごめんなさい……っ!
私が光輝に先に行っててなんて言わなかったら、こんなことには……っ」
聖里奈は、声を上げて泣き出した。
隣にいた真凛は、聖里奈のこと励ますように、綺麗な身体をそっと抱きしめた。
「お前のせいじゃねぇよ。
……助けてって、光輝はずっと見栄張ってたくせに、俺達に勇気を振り絞って言ってくれたんだ。
……何度だって助けてやるよ、バカ兄貴」
翼にぃはベットの方に振り向いて、
光にぃの頭を撫でた。
光にぃは、血色のない肌はしていても
もううなされてはいなかった。
光にぃ……早く目を覚ましてね。
みんな待ってるよ。