ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
弟を命かけて守って
死ぬ気だったのに、
植物状態と化して生きて
目が覚めたらこんな状態か…………。
情ねぇ……。
直後、妖斗はベットに飛び乗り、俺を抱きしめてきた。
「何が出来るかとか、関係ないから。
…………俺は兄さんが好き」
ああ、そうだった。
こいつはそういう奴だ。
事故が起きる前まではいつもずっとずっと一緒にいて、同級生にはお前と妖斗って仲よすぎだってよくからかわれた。
それぐらい俺達は仲が良くて、相思相愛してたんだ。
「………妖斗、お前が憧れた……暁斗は……もう……どこ……にも……いないけどよ、
……それで……いいのかよ?」
今の俺は、兄さんって、暁にぃって呼ばれて、
返事することすらろくにできない。
事故が起きる前までの時とは訳が違うんだ。
「ううん。暁にぃは、ちゃんと今ここにいるよ。
俺は、今も憧れてるよ。姿が変わっても、暁にぃは暁にぃでしょ?」
妖斗は当たり前のようにそう言い放った。
「………馬鹿妖斗」
俺は泣いてるのを悟られないよう、わざと悪態をついた。