ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
俺は、恐る恐る口を開いた。
「……聖里奈、多分お前は、俺といない方が幸せになれるよ。
……俺は、穢れてっから。問答無用で暴力振るわれて、身体中アザで黒いし、汚ねぇ……」
俺はベットの近くにある丸椅子に座っていた聖里奈から、あからさまに目を逸らした。
「……光輝は、汚なくなんかないわよ」
「…………それさ、お前腕しか見てないから言えんだろ?
見ろよ。……目に焼き付けろよ、この汚らしい身体を」
俺は、腰に巻かれていた病衣の紐を、解いた。
下に着ていたタンクトップを脱いで、
聖里奈に半裸の体を見せつける。
……引けばいい。
お前と俺じゃ、住んでる世界が元から違うんだよ。
……俺には、あんたといる権利なんてどこにもない。