ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
無慈悲~妖斗side。
……ねぇ、暁にぃ。
ずっとずっと、会いたかったんだよ?
暁にぃがそばにいるだけで、俺は今幸せだって胸張って言えるんだ。
ガラッ。
「暁斗ー、手足動かせないからあーんになっちゃうけど、もうお昼だしお粥食うか?」
その時、空にぃがちょうど部屋に入ってきた。
俺は、慌てて兄さんから離れる。
「……え、……妖斗……笑う……なよ?」
そう兄さんは静かに言った。
「笑わないって」
俺は即座に否定した。
「……妖斗、後で病院の一階にあるカフェに昼食べに行くか俺と」
空にぃは俺を見てそんなことを聞いてきた。
「お昼奢るから、暁斗のことで話がある」
と空にぃが口パクで言ってきた。
「……っ、わかった」
俺は一切の迷いもなく頷いた。