ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「あたしは、光輝のお母さんでもお父さんでもない!!
同じように捨てたりなんかしないわ!!
光輝は、綺麗よ……」
掴んでいた腕を引っ張って、聖里奈は俺を抱き寄せた。
「……やめろよ。そんな言葉、絶対信じねぇ」
………この穢された身体が綺麗なわけがない。
綺麗のきの字もねぇよ。
「ううん、やめない。あたしは、ずっとそばにいる。……離れないわ、何が何でも。
信じないなら、信じるまで何度だって言うわ。光輝は、お父さんに抵抗だってして、ちゃんと自分の身体を守ろうとしたじゃない。
汚れてないわよ。あたしの彼氏の光輝は、誰よりも綺麗で優しい、素敵な人よ」
一筋の涙がこぼれ落ちた。