ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「……聖里奈、俺は……っ」
聖里奈は、俺の背中を撫でた。
そして、肩に出来ていたアザにそっとキスを落とした。
溶かされていく。
浄化されるみたいに、自分の青黒いアザの色が聖里奈の唾液で滲んで、薄い紫色に変わっていく。
少し痛かったけど、それ以上に心地よかった。
この傷跡は一生消えない。
それでも、
無かったことにして……聖里奈と前に進めるのだろうか。