ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
賭け。
夜中。
栗色の髪をした聖里奈が、俺の隣で眠っていた。
眠くねぇ……。
俺は、そっと聖里奈の頭を撫でた。
空我先生……素直になれって言ってたな。
結局、俺は素直になっちまった。
聖里奈はきっと、俺といない方がいいのにな……。
そんなの自分が一番わかってるのに……っ。
俺といたって、幸せになんかなれねぇよ…………。
俺は多分、いつか
この女をまた手放そうとするんだろう。
俺は……誰かと一緒にいるべきじゃない。