ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
バンッ!!
その時、部屋のガラス張りの扉が音を立てて開いた。
俺は、思わず固まった。
扉を開けたのは、兄さんだった。
手すりなしで、兄さんは俺達の元へゆっくりと歩いてきた。
「あっ、暁にぃ……っ」
歩いていた。
ぎこちなくて、ふらついていた。
それでも、兄さんは、確かに俺の方へ近づいてきていた。
「はぁっ、はぁ……っ」
兄さんの荒い呼吸が、こんなにも近くで聞こえる。
それだけで、待っててよかったなって、
生きててよかったなって思ってしまう。
嬉しくて、身体が震えた。