ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
病院を出た後、俺は妖斗と翼咲に白龍のアジトまで案内された。
俺の目の前には、3階建の錆びれた白い廃学校があった。
廃学校の前には黒い旗が立てかけてあって、旗の中央には、白龍という文字が筆記体で描かれていた。
No.2なだけあって、威圧感が半端ない。
「…………」
「……暁にぃ、さぁ開けて? ここが俺の世界だよ」
入り口のガラス貼りのドアを無言で見つめていた俺に嬉しそうに微笑んで、妖斗は言った。
古いからか、ギィなんて音がして、ゆっくりとドアが開いた。
「「「次期総長、次楽暁斗様!ようこそ白龍へ!!!」」」
中に足を踏み入れた瞬間、頭上から大量の紙吹雪とリボンが降ってきた。