ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「……違う。
俺は、出来た弟なんかじゃない。
売色だってして、
せっかく残されたのに、学校にだって通えてこなかった。
兄さんみたいな優しい人がいる世界のことなんて、特区の党に忘れてた……」
「妖斗、そんなこと……」
妖斗は俺が否定しようとしたところで首を振り、頭に置かれていた病的にやせ細った俺の手を取り、触った。
そして、もう一度言葉を紡いだ。